【月刊・白鵬】横綱がモンゴル開催の
世界相撲選手権を手がけた理由 (2ページ目)
さて、冒頭に触れた世界相撲選手権。モンゴルでの開催は、私にとって長年の夢でもありました。
1990年代から日本で開催されてきた同大会は、1999年から世界各地で開催されるようになりました。その代表選手を経て、力士になった人も多く、私はそうした"アマチュア相撲の雄"たちを、ぜひともモンゴルに招きたいと思っていました。そしてそれが今回、ようやく実現することになったのです。
私は、日本で小・中学生を対象とした少年相撲大会『白鵬杯』を開催してきました。この大会にも、回を重ねるごとに日本以外の国から多くの選手が参加してくれるようになりました。本業の大相撲はもちろんのこと、こうした大会を通じて「SUMO」での国際交流を図ることも、私の使命ではないかと思い始めていました。それから、世界相撲選手権のモンゴル開催のことも真剣に考えるようになり、今回、ついに世界規模の大会をサポートさせていただくことになりました。
大会は、2日間で6つの大会を開催。初日の7月30日に、第21回世界相撲選手権(男子)と、第12回世界女子相撲選手権を、2日目の7月31日に、第14回世界ジュニア相撲選手権(男子)をはじめ、第6回世界ジュニア女子相撲選手権、第12回アジア相撲選手権(男子)、第7回アジア女子相撲選手権と、4つの大会を実施しました。ハードスケジュールでしたが、各国の選手、スタッフたちがよくがんばってくれました。
今大会で強さを見せたのは、男子はロシア、女子はウクライナでした。
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