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カーリング女子、平昌五輪へ! LS北見の快挙が持つ大きな意味 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • photo by AP/AFLO

 今回、LS北見が銀メダルを手にしたことで、日本はオリンピックポイント「12点」を獲得した。

 2年後に迫った平昌五輪の出場枠は、10カ国。まずは、開催国の韓国を除いて、今大会と次回の世界選手権(2017年北京大会)におけるオリンピックポイントの合計によって、上位7カ国に出場権が与えられる。その後、残り2枠は世界最終予選で争われることになる。

 このレギュレーションは、前回の2014年ソチ五輪と同じ。その際、上位7チームのボーダーラインとなったオリンピックポイントは「9点」だった。つまり日本は、たとえ来年の世界選手権に出場できなくても、平昌五輪出場をほぼ確定させたことになる。

 LS北見のスキップ・藤澤五月は、「世界と互角に戦えるチームに」という言葉を口癖のように繰り返してきた。過去20大会にもおよぶ世界選手権や五輪で、日本はことごとく涙を飲んできたからでもある。しかし今回、LS北見がついに日本カーリング界の悲願でもあったメダルを獲得。世界でも戦える実力があることを証明した。

 振り返れば、LS北見が発足した2010年の夏、主将の本橋麻里は、五輪出場について「選手としての究極の目標ではあるけれど、現段階では夢です」と語っていた。

 悲願が達成され、夢が現実味を増した今、LS北見と日本カーリング界は、さらなる高みを目指していくことになる。平昌五輪開幕までおよそ680日。それらの挑戦を、これからも見守っていきたい。

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