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陸上、水泳、サッカー、バレーボール...2020年東京五輪の主役たち (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 中西祐介/アフロスポーツ●写真

 さらに同じく世界ジュニアの走り高跳びで銅メダルを獲得した戸辺直人(21)も、東京五輪決定の当日に2m28の自己新をマーク。世界と勝負できる2m30台を視野に入れたのは大きい。

 だが、日本陸上界で最も大きな課題は、男女マラソンで世界と勝負できる人材の育成だ。選手のモチベーションが高くなることで、その候補選手が続々と登場するのを期待したい。

<体操>種目別でも金を狙う
 ロンドン五輪までは絶対的存在、内村航平がいた体操は、加藤凌平(19)がリオ五輪後に内村の後を継ぎオールラウンダーのエースになっているはずだ。また、高校生ながら世界選手権代表になり、ゆかで後方宙返り4回捻りを武器に世界トップの演技構成をこなす白井健三(17)も期待の逸材である。今年の世界選手権は跳馬でも伸身ユルチェンコ3回捻りの大技に挑戦する予定だ。この二人が順調に力を伸ばせば、団体と個人総合だけではなく、種目別でも複数の金メダルを狙えそうだ。

<サッカー>男女ともにメダル狙う
 東京五輪の男子サッカーは、現行通りの「23歳以下、オーバーエージ最大3人」というレギュレーションなら、出場資格は97年1月1日以降に生まれた選手となる。年齢別代表でいうと、現在のU―16日本代表がこれにあたり、これまで欧州遠征などで同世代のフランスなどと互角に渡り合ってきた。今秋行なわれるU―17世界選手権に飛び級で抜擢されそうなFW杉森考起(16、名古屋グランパスU‐18)をはじめ、将来が楽しみな素材がそろっている。トットナムの下部組織に所属するサイ・ゴダード(16)、バルセロナの下部組織に所属する久保建英(12)ら、欧州育ちの選手が入ってくる可能性もある。

 女子サッカーは、昨年行なわれたU‐20女子W杯で銅メダルを獲得した“ヤングなでしこ”のメンバーが中心になるだろう。ロンドン五輪メンバーに19歳で選ばれたFW岩渕真奈(20、ホッフェンハイム)を筆頭に、MF田中陽子(20、INAC神戸)、田中美南(19、日テレ)らに期待がかかる。

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