【月刊・白鵬】なでしこジャパンの佐々木監督から感じた「オーラ」 (3ページ目)
日本の選手では、引退した柔道の井上康生選手、古賀稔彦選手と交流があって、彼らはまさに「柔道ニッポン」のお手本のような選手だと思っています。そうした関係から、やはり柔道には興味があって、五輪ではいつも注目して見ています。
現役では、レスリングの吉田沙保里選手と、以前から親しくさせていただいています。普段はかわいらしい女性ですが、勝負の時の集中力は素晴らしいですね。ロンドンでも活躍してくれることでしょう。
個人的に関心があるのは、3大会連続の金メダルを目指している水泳の北島康介選手です。金メダルを獲得してもなお、貪欲なスタンスを保持できるモチベーションはどこから来るのか。その秘訣や、メンタル面でのお話を、一度ぜひお会いして聞いてみたいと思っています。
あとは、みなさんもそうだと思いますが、女子サッカーのなでしこジャパンの行方が、一番気になります。
実は先日、なでしこの佐々木則夫監督とお目にかかる機会があったんです。監督の選手操縦法も話題になっていますが、お会いして、一流指導者のオーラのようなものを感じました。昨年のワールドカップに続いて、再び世界の頂点に立ってくれるのではないでしょうか。私は、そんな予感がしています。
何はともあれ、我々力士にとっては、まずは名古屋場所です。暑さの厳しい場所で、毎年混戦になります。横綱としては混戦を演出してはいけないのですが、ファンの方々に「見応えがあった」と言っていただけるよう、がんばっていこうと思っています。
著者プロフィール
白鵬 翔 (はくほう・しょう)
1985年3月11日生まれ。モンゴル・ウランバトール出身。本名:ムンフバト・ダヴァジャルガル。宮城野部屋所属。2001年3月場所の初土俵から順調に昇進し、2007年7月場所で横綱昇進を果たす。以来、安定した相撲で勝ち星を重ね、数々の記録も打ち立ててきた
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