【インタビュー】美しきヒロインの素顔~猪俣紗奈子(アルティメット)
猪俣紗奈子(アルティメット)
世界大会で金メダル! 今はそれしか考えていない
「アルティメット」と言っても格闘技ではない。一般に「フリスビー」と呼ばれるフライングディスクを落とさず味方につないで、相手エンドゾーン内でキャッチ。そのゴール数を競う、7人制のチーム競技だ。『脊山麻理子のスポーツのある風景』(6月17日配信)で紹介した猪俣紗奈子選手は、その日本女子代表メンバーのひとり。一般企業に務めるOLながら、社会人アスリートとして活躍。現在は、7月に大阪で開催される4年に一度の世界大会で金メダルを獲得すべく、日々鍛錬を重ねている。
社会人になって続けるとは
思っていなかった
脊山 猪俣選手と同じで、実は私もSFC(慶應義塾大学・湘南藤沢キャンパス)の卒業生なんです。
猪俣 そうなんですか!? 同じバスで通っていたかもしれませんね!
脊山 はい。ひょっとしたらお会いしているかも(笑)。そんな縁もあって、今日の取材はちょっとワクワクしています。
猪俣 お手柔らかにお願いします(笑)。
脊山 まずは、アルティメットをやり始めたきっかけから教えてください。
猪俣 中学、高校とバスケットボールをやっていたんですけど、大学では何か新しいスポーツをやりたいな、と思っていたんです。それで、新入生のサークル勧誘で、フリスビーを持って騒いでいる集団があって「なんだろうなぁ」と思って......。
脊山 SFCに入ると、必ず目にする光景ですね。普段から中庭でみんながワイワイやっていて、私も当時、興味がひかれました。
猪俣 そうなんです! 見たことのないスポーツでしたし、私も興味本位で練習に参加しました。そうしたら、バスケットボールに似ている要素があって、「自分に向いているかも」と思ったんです。サークル内の雰囲気もよくて、それからですね、本格的にアルティメットを始めたのは。
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