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明るい笑顔が印象的なスケート少女 村上佳菜子は「らしさ」全開でトップ選手へと駆け上がった (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【日本女子の主力選手へと成長】

 そして、2011−2012シーズン。基礎点が高い3回転フリップ+3回転トーループに挑戦したが、GPシリーズでそれがうまくいかず中国大会6位とフランス大会4位にとどまった。

 その後、連続ジャンプを3回転トーループ+3回転トーループに戻した全日本選手権では「思いきりできた」と、SPはノーミスで非公認ながら自己ベストを更新して首位発進。フリーはミスが出て6位の得点ながら、合計は172.69点で総合3位に入った。

 2回目の世界選手権では、浅田をひとつ上回る総合5位で、3位の鈴木明子とともに翌年大会の日本出場枠3枠獲得に貢献した。前年優勝の安藤が休養したシーズンだったが、その穴をしっかり埋めて自身のポジションを確立していった。

 ソチ五輪プレシーズンの2012−2013シーズンは、全日本選手権で183.67点を獲得して浅田に次ぐ総合2位になり、次のステージに駒を進めた。

 そして四大陸選手権では、基礎点が1.1倍になる後半に3回転トーループ+3回転トーループと3回転フリップを入れた構成を初めてノーミスで滑り、64.04点で3位発進。フリーも粘りの演技を見せて、合計181.03点で浅田と鈴木に次ぐ総合3位。安堵の表情を見せていた。

 その1カ月後の世界選手権では、SPをノーミスで3位発進。フリーでもミスを最小限に抑えて、自己ベストの合計189.73点を出して総合4位に。ソチ五輪出場枠3枠獲得の重責を果たす滑りを見せた。

後編につづく

<プロフィール>
村上佳菜子 むらかみ・かなこ/1994年、愛知県生まれ。2009年ジュニアGPファイナル、2010年世界ジュニア選手権を優勝し、ジュニア時代から好成績を収める。シニアデビュー1年目の2010−2011シーズンには、GPシリーズ・NHK杯で3位、スケートアメリカで優勝。2014年四大陸選手権を優勝し、同年のソチ五輪に出場して総合12位。2017年に引退後は、プロフィギュアスケーターや解説者、タレントして活躍している。

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