明るい笑顔が印象的なスケート少女 村上佳菜子は「らしさ」全開でトップ選手へと駆け上がった (2ページ目)
【シニアデビュー初年に全日本表彰台】
そんな村上は2010−2011シーズンにシニアデビュー。GPシリーズ初出場となったNHK杯のショートプログラム(SP)は、「スタートのポーズを取った時に外国人のジャッジが笑ってくれたので、私も笑ってしまいました」と、"らしさ"を見せながらの滑り出しだった。
前シーズン中盤から入れ始めた3回転トーループ+3回転トーループは、最初のジャンプが回転不足の判定。「朝の練習でけっこう決まっていたので自信はありましたが、ちょっと緊張して足が宙に浮いている感じがあってパーフェクトではなかったです」と振り返る。
それでも、しっかりと流れのある連続ジャンプにすると、3本のスピンをレベル4に。GOE(出来ばえ点)加点はあまりつかず56.10点。カロリーナ・コストナー(イタリア)に次ぐ2位発進とした。
フリーでは、3回転ルッツが回転不足となって手をつくと、そのあとの3回転フリップ2本と3回転ループで転倒。最後の3連続ジャンプもサルコウが2回転になり、ミスを連発して合計150.16点。GPシリーズ初表彰台の3位を堅持したが、演技内容には満足できない結果となった。
次のスケートアメリカはSP、フリーともに回転不足のミスが出てともに2位の得点だったが、合計164.93点でGPシリーズ初優勝を果たす。初進出のGPファイナルは、2位のコストナーを0.01点差まで追い上げる当時の自己ベストの178.59点で総合3位と、鈴木明子や安藤美姫を上回る結果を出した。
初めてシニア選手として出場した全日本選手権では、3回転+3回転の連続ジャンプと3回転フリップをきれいに決めたが、後半のアクセルがシングルになるミス。それでも3位発進とする。村上は、ここでも明るく振り返った。
「(演技前に)観客席を見たらパパがいたので、思わず『パパだ!』と言ってしまってリラックスできました。でも、終わってからは先生に『(アクセルのミスを)またやってしまったね』と言われました」
フリーは、ミスをわずかに抑えて納得の演技となった。合計187.52点。安藤と浅田に次ぐ総合3位に入った。
「やっと練習してきたことができてすごくうれしいです。シニアの大会にも慣れてきた感じで、やっと落ち着いて演技できるようになりました。終盤のステップは失敗することがあるので緊張しながらやったけど、最後のスピンが終わった時はすごくうれしくてガッツポーズをしてしまいました」
そう言って、喜んだ村上。
「ここまですべての大会で成長できているので、次につながるかなと思いました。また、これから技術や心の面でも成長できるようにしたいです」
2 / 3

