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坂本花織、セカンドキャリアと五輪シーズンの思いを語る 引退決断は「めっちゃスパッと」 (4ページ目)

  • 一ノ瀬 伸●取材・文 text by Ichinose Shin
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【セカンドキャリアにも言及】

 この日は、坂本の地元である神戸市に新しく完成したアイススケートリンク「シスメックス 神戸アイスキャンパス」のオープニングセレモニーが行なわれた。同市では唯一の通年使用可能なリンクで一般営業のほか、坂本をはじめ、三原真依や三宅咲綺、壷井達也といった選手の練習拠点になる。

ミニアイスショーには坂本(中央右)のほか、三原舞依(右)、壷井達也(中央左)、三宅咲綺(左)も出演ミニアイスショーには坂本(中央右)のほか、三原舞依(右)、壷井達也(中央左)、三宅咲綺(左)も出演この記事に関連する写真を見る

 念願だった通年リンクの完成に「テンションが上がりすぎて......」と喜んだ坂本は、「自分にとってこの上なく整った環境なので、これで成績が出なかったらやばい」と笑う。

 また、坂本は新リンクの話題に絡めて自身の引退後についても言及している。

「セカンドキャリアでは、インストラクターになることをめざしている。教えていくためにも、自分自身の成績を上げて、少しでもこのリンクとか環境に注目を集めて、神戸から世界へ羽ばたく選手を出していけたらなと思っています。まず、今現役の間にできることをこの1年弱でやれるだけやって、いい流れができるようにしていけたら」

 坂本は6月27〜29日に横浜市内で開催されるアイスショー「ドリーム・オン・アイス2025」に出演予定で、新プログラムの披露にも注目が集まる。日本フィギュアスケートの"元気印"らしく、明るく引退表明した坂本のラストシーズンがいよいよ始まる。

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著者プロフィール

  • 一ノ瀬伸

    一ノ瀬伸 (いちのせ・しん)

    ライター・編集者/1992年、山梨県市川三郷町生まれ。立教大学社会学部卒業後、山梨日日新聞記者、雑誌「山と溪谷」編集者などを経て2020年からフリーランス。「webスポルティーバ」では競技問わず企画・編集を主に行なう。自身は元高校球児でアンダースロー投手だったが、目立った活躍はなかった。

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