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フィギュアスケート国別対抗戦を展望 日本とアメリカの一騎打ちで勝負のカギを握るのは? (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【女子は坂本花織が一歩リード】

 女子シングルでは、3月の世界選手権では4連覇を逃して2位にとどまった坂本花織(シスメックス)が今回はリラックスした演技が期待され、これまでの実績を考えれば他の選手を一歩リードしている。

 対するアメリカは、世界選手権では初優勝を意識して崩れたアンバー・グレンが、今回はGPファイナルで優勝した時のような本来の力を出してくるだろう。また、一時引退から復帰後、自己最高得点を大きく伸ばして世界選手権を制したアリサ・リュウ(アメリカ)も勢いを保ってくるはずだ。

世界選手権を制したアリサ・リュウ(アメリカ)世界選手権を制したアリサ・リュウ(アメリカ)この記事に関連する写真を見る

 しかし、坂本が実力どおりの滑りをすればSP、フリーともにふたりを上回ることができる可能性は十分で、大きな得点源となる。そこで注目されるのは、千葉百音(木下アカデミー)がどの順位に入ってくるかだ。

 千葉が、世界選手権3位という結果で得た手ごたえをどこまで見せられるか。また、リュウが2戦連続で安定感のある演技を見せられるかどうかも、来季の五輪シーズンをにらんだなかで、女子の大きな注目点になる。

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