フィギュアスケート国別対抗戦を展望 日本とアメリカの一騎打ちで勝負のカギを握るのは? (3ページ目)
【"2番手"が勝負のカギを握る】
男子シングルは、アメリカのイリア・マリニンが、今回どんなジャンプ構成で臨んでくるか楽しみなところだ。今季のマリニンは、GPファイナル、全米選手権、世界選手権で優勝。その3戦すべてでフリーは4回転7本の構成だった。
日本は、世界選手権では3位と悔しい結果に終わった鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大学)がどこまでマリニンに迫れるか。今季のプログラムでまだ果たせていないSP、フリーともにノーミスの演技を強く意識しているはずだ。ノーミスをそろえられれば、確実に2位以上を確保でき、マリニンが万全でなければ、一矢報いることができる可能性もある。
そこで重要になってくるのは女子と同じく、日本とアメリカそれぞれの2番手の位置にいる佐藤駿(エームサービス/明治大学)とジェイソン・ブラウンの出来だ。ブラウンは世界選手権のフリーでは4回転がない構成ながら180.68点で4位と侮れないが、今季のシーズンベストが285.88点で世界4位につけている佐藤が少しリードしている状況。佐藤は、世界選手権のフリーでは転倒ひとつで耐えて総合6位と成長の手ごたえも得ているだけに、自身のプログラムをノーミスで滑ればブラウンを上回ることができるはずだ。
3 / 4