【フィギュア四大陸・女子】千葉百音が大失速で日本勢は18年ぶりにメダルなし 優勝は急成長中の韓国の新星
フィギュアスケート四大陸選手権2025レビュー・女子シングル編
【男子に続き女子も日本勢にメダルなし】
韓国・ソウルで開催されたフィギュアスケートの四大陸選手権。2月21日にショートプログラム(SP)、23日にフリーが行なわれた女子シングルは、日本勢が2007年以来、17大会ぶりに表彰台を逃すという結果になってしまった。この大会では男子シングルでも日本勢が9年ぶりに表彰台なしの結果だった。
四大陸選手権連覇の期待がかかるなか体調不良もあり6位に終わった千葉百音 photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る
女王・坂本花織(シスメックス)が出場しなかったとはいえ、今季のGPファイナルに進出した千葉百音(木下アカデミー)、樋口新葉(ノエビア)、松生理乃(中京大)の3人が代表として出場したなかでは、予想外の結末だった。
21日のSPは、まず登場した樋口が、3回転ルッツのステップアウトや、3回転フリップをつけた3回転トーループの回転不足があり、65.10点の7位発進。次の松生も、3回転フリップ+3回転トーループが両方とも回転不足判定で、後半の3回転ルッツも2回転に。55.07点で13位発進の悪い流れになった。
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著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。