【フィギュア四大陸・女子】千葉百音が大失速で日本勢は18年ぶりにメダルなし 優勝は急成長中の韓国の新星 (2ページ目)
【千葉百音はSP2位でまずまずの発進】
そうしたなかで千葉は、ジャンプに回転不足のq判定がありながらも流れのある滑りで、スピンやステップもレベル4にしてしっかり加点を取り、71.20点とまずまずの滑り出し。1週間前の冬季アジア大会で坂本に勝利して自信をつけ、艶やかなノーミスの演技を見せた地元韓国のキム・チェヨンの74.02点にはおよばなかったが、千葉はSP2位につけた。
「緊張していると自覚しないままやってしまう演技もあるなか、今日は自分の緊張状態をものすごく感じて、そのうえで自分と戦いながら演技できた。そういう意味では一番緊張したSPでした。そのなかで大きなミスなく終えられたのは成長だと思います」
記者会見で、こう振り返った千葉。周囲からの連覇の期待を十分承知したなかで試合前には「(昨年12月の)全日本選手権からちょっと悪い流れになってしまっているところを切り替え、(1月の)国民スポーツ大会ではいい演技ができて自信のとっかかりが少しつかめたという感じ。そこからは頑張るしかないなという感じでした」と話していた。
プレッシャーのなかでも、持ち味である冷静さは保っていた。フリーへ向け千葉はこう語った。
「SPのジャンプの調子は、公式練習に比べると軸がちょっとずれている状態だったけど気合で乗りきった。SPのコンディションだとフリーのノーミスは本当に厳しくなってくると思うので、フリーの本番のときに一番調子がいい、自信を持った状態で臨めるように。それだけを考えて(2日後のフリーまで)研ぎ澄ませて丁寧に練習したいです」
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