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島田麻央「あとひとつ上を目指す」女王の座へ成長誓う まずは世界ジュニア選手権3連覇を狙う (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【大舞台で感じた精神的な成長】

 22日のフリーは「のびのび滑りたい」との思いとは裏腹に「すごく緊張した」と言う島田。最初のトリプルアクセルは着氷したものの回転不足。次の4回転トーループはダウングレード判定で転倒と、得点を稼げないスタートになった。

 それでも以降は、フリー曲『窓から見える』の清涼感のある歌声に乗った軽やかな動きで、ここ2戦で苦しんでいたジャンプのミスもまったくない滑り。フリーは143.42点を獲得し、合計219.00点で坂本に次ぐ2位に入った。

「ショートで2位になったあとは、自分が挑戦者だということも忘れているくらいの感じでした。みんながいい演技をしていたのでプレッシャーはあったけど、集中して滑りきれて自分に勝つことができてうれしいです。もちろん失敗もあって、もうちょっとできたかなという部分はあるけど、大きなミスをひとつに抑えられたことは本当によかった。特に、終盤の3回転ループはひとつ前の試合で失敗しまっていて、ここに来てからもずっとハマってなかったけど、本番で降りることができた。メンタル的にちょっと成長したんじゃないかなと思います」

 こう話す島田は大会期間中、前日練習からの4日間をシニアの選手たちと一緒に過ごすなかで、「スケーティングの部分は全然違うので、まだまだ足りないなと思ったし、ジャンプももっと大きく跳んでいかないとシニアのトップに立てないと思いました」と島田は話す。

 2位という結果を受けて「すごくうれしいし、来年は優勝したいという思いも少し出てきたかなという感じです。あとひとつ上を目指すなら優勝しかないので、そういう気持ちが出てきました」と笑みを浮かべる。

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