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村元哉中・高橋大輔「かなだい」に続けるか? アイスダンス「あずしん」「うたまさ」が感じた世界との距離

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

NHK杯は9位に終わったアイスダンスの吉田唄菜と森田真沙也カップルNHK杯は9位に終わったアイスダンスの吉田唄菜と森田真沙也カップルこの記事に関連する写真を見る

【アメリカのカップルが圧勝】

 11月9日、国立代々木第一体育館。GPシリーズ・NHK杯でリンクを舞うアイスダンサーたちはお互いが化学反応を起こしていた。

 フリーダンス、リトアニアのアリソン・リードとサウリウス・アンブルレヴィチウスが高得点を叩き出し、総合195.52得点で首位に立つ。続くアメリカのクリスティーナ・カレイラとアンソニー・ポノマレンコは、総合198.97点と逆転した。プログラム全体のスピードが心地よく、技術精度も高いため、短編のお芝居のような感覚があった。

 ところが、同じくアメリカのマディソン・チョックとエバン・ベイツはそれを凌駕した。一つひとつのエレメンツをこなすというのではなく、ダンスを楽しんでいるため、心に響く。動きに無駄がなく、小さなミスもない。世界選手権連覇、GPファイナル優勝の絶対王者は、総合215.95点と圧勝だった。

 世界のアイスダンスシーンは熱い。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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