「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一、大きなミスでNHK杯2位も「すごく笑っていたので大丈夫」 (3ページ目)
【王者ではなく常に追いかけていく立場】
スケートアメリカのあとは休養を取り、コンディションを整えることを先決にしてきた。じつは木原が腰に違和感を覚えて、2023年の件があるだけに慎重を期していたのだが、症状の原因は骨ではなく筋肉系だったことで安堵したという。これからは体と相談しながら、練習量を増やす予定だ。
「プログラム(を練習する)数を増やすことになると思います。練習をたくさん積んで、試合でも練習どおり出せるように」
三浦ははつらつと言う。
「僕たちは絶対王者の立場ではなかったし、常に追いかけていく立場です。今はすばらしいライバルたちが新たに出てきて、おかげで僕たちもモチベーション高く練習できる。それはすばらしいことだと思っています」
木原は冷静に言う。
今回の2位で、りくりゅうはGPファイナル進出が決定した。王者は一喜一憂しない。輝く栄光への筋道が見えている。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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