「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一、大きなミスでNHK杯2位も「すごく笑っていたので大丈夫」 (2ページ目)
【大きなミスは"いいお勉強"】
翌9日のフリーでも、勝敗に響くミスは出た。ランディングでできた溝にはまってしまったのか、ペアスピンが抜けている。これで逆転を許すことになったわけだが......。
「ペアスピンが抜けたのは大きなミスでしたが、そこから総崩れすることなく、滑れたのはよかったと思います。足を着いてしまった時点でノーカウントだったので、終わっちゃったなって。そこはどうしようもないので、気持ちを切り替えて休憩しようと。あまり起きないミスなので、"いいお勉強"になったかなって思っています」
木原はそう言って、どこか達観していた。実際、ふたりがペアを組んで初めてのミスだったという。復帰、成長を重ねるなかで、深刻なものではない。
三浦も落ち着き払った木原の姿を見て、その後の演技も追い込まれることもなくできたようだ。
「ペアスピンが終わったあと、休憩ポイントがあるんですが、そこで(木原)龍一君がすごく笑っていたので。大丈夫だなって落ち着きました」
ふたりは阿吽の呼吸で、演技を仕上げた。GPシリーズ・スケートアメリカのフリー136.44点をしのぐ137.55点で、掲げていた目標をクリアしている。
「(フリーは)アクセル、ペアスピン、そしてルッツがツーフットになって加点を稼げなかったのは、もったいなかったです。でも目標にしていた『スケートアメリカの得点を超える』を、1点でも超えられてよかったです。
結果は残念ですが......すでにブルーノ(・マルコット)コーチが動いてくれていますし、ショートはシェイ=リーン(・ボーン)さんと『来週(修正を)やりたいね』って、マリ--(=フランス・デュブレイユ)さんは、ノートに修正ポイントを書いて、次へ動き出しているので」
木原が言うように、今は自分たちが掲げた目標をクリアし、改善していくことが大事なのだろう。さらに言えば、彼らはその作業を楽しんでいるようにも映る。リンクでふたりそろって滑れる幸せというのか。
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