『ワンピース・オン・アイス』で無良崇人が得たヒントとフィギュアスケート界の課題とは (3ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko
  • photo by ⒸO/S・F・T OPOI2023

【ワンピース・オン・アイスから得たヒント】

ーー来年1月下旬に出演される福岡でのアイスショー『BIS F24』にもこの経験が活きてくると思いますか?

『ワンピース・オン・アイス』は、スケートを見てみようかなと思う方を増やすいいモデルケースとなったと思うので、この経験からヒントを得て福岡のショーにつなげていけたらなと思います。従来のショーにはない新たな発想のショーなので、どういう反響になるのか楽しみであり不安でもありますが、やっぱり新しいものをやっていかないと。

 コーチとして選手を育てることも大事ですが、新しいことに挑戦してたくさんの方にスケートに触れてもらい、広めていくことは僕らプロができる恩返しであり、必要なことかなと思っています。

ーー2024年3月のアイスショー『notte stellata 2024』にも出演が決まりましたね。

 前回出演した時にゆづ(羽生結弦さん)の想いが溢れているアイスショーだなと感じましたし、3月11日の東日本大震災を追悼するアイスショーに参加させてもらえることはありがたいことだなと思います。グループナンバー含めていろいろあると思うので、そういった部分も楽しみにしていただければと思います。

2024年もさまざまなアイスショーの出演を予定している2024年もさまざまなアイスショーの出演を予定しているこの記事に関連する写真を見る

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【プロフィール】
無良崇人 むら・たかひと 
1991年、千葉県生まれ。フィギュアスケートのコーチをしていた両親の影響で、2歳からスケートを始める。現役時代には、GPシリーズのフランス杯やスケートカナダで優勝、2014年四大陸選手権を制覇。全日本選手権で3位5回。2018年に競技を引退し、現在はプロスケーターやコーチ、解説者として活躍している。

著者プロフィール

  • 山本夢子

    山本夢子 (やまもと・ゆめこ)

    スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。

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