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三原舞依が大崩れしない理由 「最後にコンビネーションをつける予定だったんですけど...」戦略的判断で構成を変更

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【足のケガを抱えながら】

 演技終盤、ロングスパイラルの美しさに魅了された観客から、感情があふれ返るような拍手が沸き起こった。それだけ心を揺り動かすプログラムだったと言える。最後のポーズが決まった瞬間、会場は熱気に包まれた。

 三原舞依(24歳/シスメックス)は感極まったように両腕を振り下ろし、その光景のなかで笑顔の花を咲かせている。

「(グランプリシリーズ・中国杯を右足首のケガで欠場後、痛みを抱えて出場した)NHK杯が終わって、全日本まで毎日、精一杯やってきて、最後まで全力で滑ることができたのはよかったです。ケアしながら、ギリギリまで練習でやってきました。足もよく頑張ってくれたと思います」

 全日本選手権後、三原はそう振り返ったが、彼女はどう戦ったのか?

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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