宇野昌磨のコーチ、ランビエルと高橋大輔の「対決」長い年月をかけて身につけた技の数々 (2ページ目)
【高橋大輔、ランビエルのステップ対決】
8月24日、横浜。アイスショー『フレンズ・オン・アイス』で、名だたるスケーターたちが競演している。
新鋭の三宅星南が「W杯に負けない演技を」と意気込み、サッカー日本代表のテレビ中継でも使用される、サラ・ブライトマンの『A Question of Honour』で今シーズンの新プログラムを披露した。
昨シーズンのグランプリ(GP)ファイナル女王である三原舞依も新プログラムとなるセリーヌ・ディオンの『To Love You More』でダブルアクセルや3回転フリップを成功させ、バレエジャンプでエッジを利かせた。
一方、プロスケーターの本田武史、安藤美姫、鈴木明子、荒川静香はそれぞれの世界観で滑った。ひとつの時代をつくった英雄たちの円熟味か。エッジの使い方、肩の上げ下げ、表情のつくり方だけで独自の世界を表現した。
登場したスケーターたちの呼吸は、お互いリンクしていた。
「『この曲なら、このスケーターに』という感じで、個々のよさを引き出す割り振りでコラボはつくってきました」
ショーの座長である荒川は語っていたが、それぞれの世代や種目のスケーターが調和させることで、エンターテイメント性を高めていた。
前半の山場である『Poeta』は象徴的だろう。史上最も美しい世界王者だった高橋大輔、ランビエルのグループナンバー、そこに村元哉中がソロで、アンドリュー・ポジェも共演した。「滑る」が凝縮され、組み合わさって、ため息が出るほどの技量だった。
「大ちゃん(高橋)はもともとシングルで持っていたスキルに、アイスダンサーとして培ったものもあって。ステファンとは『ステップ対決』みたいな感じで、ふたりの情熱がバシッと重なり合うようなところがありました。私は(リハーサルで)一番いい席で見せてもらいましたが、スケートファンが見たいもの、と思いました」
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