島田麻央「私は絶対に捕まえられないぞ」新プログラムで表現した強い女性像 トリプルアクセルにも挑戦 (2ページ目)
プログラム初披露の場でもあるこのドリーム・オン・アイスでは、まだ完成前でジャンプのレベルを落としていたり、ミスが出たりする選手が多い。
だが、そうしたなかでも島田は「ジャンプも予定どおりに跳んだ」。フラメンコ風ギターの音色のなかで柔らかな動きで滑り出すと、最初のダブルアクセルを余裕を持って決める。そして、次に3回転フリップ+3回転トーループを跳び、最後の3回転ルッツは両手を挙げたジャンプで成功させる。3種類のスピンもスピード感あふれる回転でキレを見せる。ノーミスの演技だった。
「今日(6月30日)は表現力を見せるのがテーマだったので、それを意識して楽しくやれました。ステップも上半身の動きが入っているので、そこを見せたくて。そのステップでイメージしたのは強い女性で、彼氏に対しても少し上から目線というか、偉そうにしたり笑顔を見せたりして、『私は絶対に捕まえられないぞ』というような感じを表現したいと思っていました。
ウィーバー先生は表現も一緒につけて教えてくれるので、自分も表現力を勉強できました。昨シーズンまでは表現といってもただ笑うだけだったけど、今季はにらむようなところもあるプログラムなので、笑顔とともににらむというのを教えていただいた。自分は表現をつけるのが苦手だったので、振り付けの練習はすごく難しかったです」
この曲はウィーバー氏が選んだという。「怒っているところや笑顔のところを使い分けるのがテーマです」と島田は説明。滑り出しからの動きのなかでの両手の振りなど、これまでとは違った複雑でしなやかなものして、「挑戦」が伺えるプログラムだ。
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