「大ちゃんは笑っているみたいで『行けるぞ』って」 「かなだい」村元哉中・高橋大輔が世界フィギュアの氷上で通じ合った瞬間 (4ページ目)
●「余韻に浸ります」来季については明言せず
ーー来季は?
演技後、進退についての質問も飛んだが、ふたりは明言していない。
「今日は余韻に浸ります!」
カップル結成3年間を凝縮したプログラムは、それだけの価値がある。フィギュアスケート界のひとつの歴史だ。もし、ふたりがこの先も物語を紡ぐとするなら......。
「誰かと合わせるって大変なことで。でもふたりだからこそ、終わったあとの喜びが倍になるんです。最高の瞬間を分かち合えるのは、すごいことなんです!」
村元の言葉が、行く先を照らす灯火になる。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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