坂本花織「まだ自分はできるんだぞ」、三原舞依「緊張感を楽しみたい」。全日本へ意気込みを語る (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 西村尚己/アフロスポーツ●撮影 photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

【三原舞依、体調は「何とかする」】

 今シーズンは散々な結果が多かったんですけど、GPファイナルを最後に『これきりにしたい』と言ったので、それを有言実行できるように、この全日本で『まだまだ自分はできるんだぞ』と言えるように、SPもフリーもしっかり揃えられたらいいなと思っています。全日本に向けて、今シーズンの中で一番調子を上げることができたので、試合がいまは楽しみだなという感覚です」

 坂本の連覇を阻む対抗馬は、今季大活躍中の三原舞依だろう。持病を悪化させて2019年-2020年シーズンを棒に振ったが、翌シーズンからは試合に出場しながら少しずつ体調を整えてきて、今季見事に復活を遂げた。心配な面は、GPファイナルから1週間という強行スケジュールからの体調と疲労の蓄積だ。21日の公式練習後、報道陣から体調を聞かれた三原は開口一番、苦笑いを浮かべながら「何とかします!(笑)」というコメントを残した。

「今年も全日本という舞台に立つことができるということがまず一番嬉しいです。大阪での全日本ということで、友達とかお知り合いの方がたくさん見に来てくださるので、しっかり自分がこれまで練習してきたすべてのことを出しきれたらいいなと思っています。(ファイナルでは)SPもフリーも完璧ではなかったので、全日本に向けては細かいところを意識して練習してきて、短時間ではあったのですけど、しっかりやりたい練習は積んでこれたかなと思っています。昨年の全日本から1年分の思いと、いままでスケートをしてきた10数年間分の練習をしっかり信じて楽しめたらいいなと思います。

 ワクワクした気持ちと楽しみな気持ちがすごくあるので、体のコンディションをしっかり整えて、あとは集中するだけなので、まだまだ上を目指して頑張りたいなと思います。

 ここに来るまでの練習は正直きつかったんですけど、(21日の)会場練習は結構よかったので、何とかするので大丈夫です。日本に帰国した次の日はオフにして体を休めたんですけど、なかなか疲れが取れない感じです。でも、それを表に出さないように自分をコントロールしたいです」

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