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羽生結弦「僕の人生史上でも初めてのこと」に直面。アイスショーで模索する新たな自分 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao

現役時代より体力をつけている

 その演技の5分後には衣装を着替え、中村滉己氏の津軽三味線が響くなかで登場すると2008〜10年のエキシビションプログラムだった『CHANGE』を滑った。

 羽生はそのあとのファンからの質問コーナーで、「羽生結弦選手と呼んでもらいたいか」という問いに、「僕自身、競技をやっているのと何ら変わらないと思っています。フリーをやった5分後に『CHANGE』を演じて試合以上に大変でしたが、現役時代より体力をつけているので、選手と呼ばれるのはうれしいです」と答えていた。

 プロであってもアスリートであり続けるという強い意志。それが6分間練習から『SEIMEI』に続く構成に表れていると感じられた。

 そのあとの『ロミオ+ジュリエット』は、モニターに映された2011−2012シーズンのGPシリーズの映像のなかから飛び出してくるような演出で氷上に現れると、当時の構成だったトリプルアクセル+3回転トーループ、3回転ルッツ+2回転トーループ+2回転トーループ、3回転ループを決めた。

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