村元哉中&髙橋大輔、来季については明言せず。「続きを見たい」との問いかけに髙橋「言葉は受け入れました(笑)」 (3ページ目)
「世界のトップと戦えたことで、自分たちが世界のどこに位置しているのか、実感することができました」
村元は言うが、ふたりは新たなフェーズに進んだと言えるだろう。
「リズムもフリーも練習ではよくて、自信を持って臨めました。でも実際は取りこぼしが多く、普段はやらないミスが試合で出てしまって。チームとして、試合の経験が浅いことを実感する世界選手権になりました」
かなだいの競技継続は現時点では白紙
合計で164.25点、16位で終わった。競技だけに点数や順位は重要で、ミスは改善する必要がある。しかし、繰り返すがふたりの場合は結成2年で、その舞台に立ったことがメダルに値する。
「世界選手権が終わったばかり、今は先を考えず大会を楽しみたいです。2年間、突っ走ってきたので、気持ちにバケーションを上げて(笑)。そこでしっかり考えたいと思っています」
来シーズンもアイスダンスを続けるかを問われた髙橋は明言を避けたが、それだけ渾身の2年間だった。
「僕はゼロからのスタートで、成長しかありませんでした。昨シーズンはアイスダンサーという実感がほとんどなかったですが、今シーズンはアイスダンサーになれたのかなって。シーズンを通して自信が持てるところと持てないところと、振り幅はあるんですが。先は決まっていないですが、ポテンシャルはまだまだあるはず、これで100%ではないかなって」
去就は、現時点で白紙だ。
ひとつ言えるのは、ふたりがスポーツ界でセンセーションを起こしたということだろう。アイスダンスの人気を向上させ、フィギュアスケート全体にもたらした恩恵は計り知れない。たった2年で、世界の扉を開けたのだ。
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