村元哉中&髙橋大輔は「ふたりにしかできない」と運命を感じたプログラムを手に入れ、「100%の演技」で全日本に挑む (3ページ目)
アイスダンサーに転向した髙橋は、徹底的な肉体改造に挑んでいる。シングルスケーター最後の2019年にインタビューした時、彼は「高校生の時と同じ体重までしぼっています」と話し、減量中のボクサーを思わせた。土台から変える厳しいトレーニングをしたことは歴然だった。腕の太さや胸の厚みだけでなく、お尻まわりや背中の筋肉がほどよくついていた。
その結果、軸が安定し、腕のリーチも広くなり、リフトも滑らかになった。
「大ちゃんは、(1年間で)体がすごく変わりました! 一緒に滑っていて、ホールドとかでも、この範囲が(両腕を広げながら)広くなって。動きが自由になってきました」
村元は言う。髙橋が"アイスダンサーになった"ことによって、かなだいの力は本格的に引き出された。
「(2年目は)"動きに合わせて滑っているよ"を言わずに、(暗黙の了解で)リードをしてもらえているのを感じられるようになって。(アイスショーから)アメリカに戻って練習を再開しても、大ちゃんがリードしてくれているのを感じていて。アイスダンスは時間をかければかけるほど合ってくるので。時間との勝負ですね」
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