村元哉中&髙橋大輔は「ふたりにしかできない」と運命を感じたプログラムを手に入れ、「100%の演技」で全日本に挑む (5ページ目)
【北京五輪代表の有力候補に】
特記すべきは、かなだいが道の半ばで、その先にクライマックスはあるという点だ。
NHK杯、演技を終えたかなだいはスーツケースを持って最上段へ上がり、ふたり並んでパイプ椅子に座った。そして、優勝を争う世界トップのアイスダンサーたちの演技を食い入るように見つめていた。歴代最高得点を出した直後だが、何も満足していなかった。
飛躍的成長で、北京五輪代表の座も有力になってきた。メディアは競争をあおるだろう。事実、それだけの関心事だ。
ただ、ふたりには行くべき道がある。
「毎回100%を出すことに、重点を置いてやっています」
髙橋はおごらずに言う。100%の積み重ねだけが限界を超える。12月23日、さいたまで開幕する全日本選手権に挑む。
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