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村元哉中&髙橋大輔は「ふたりにしかできない」と運命を感じたプログラムを手に入れ、「100%の演技」で全日本に挑む (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【2シーズン目の飛躍的成長】

 今年11月、村元・髙橋組はグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯に出場し、リズムダンス(RD)は70.74点、FDは108.76点でどちらも日本歴代最高得点をたたき出している。当然、総合も179.50点で最高得点を記録。日本選手1位となって、度肝を抜いた。おまけに直後に出場したワルシャワ杯も2位に入り、190.16点と記録を更新したのだ。

 足りない時間を、ふたりは濃密に過ごしている。

 今年7月、"かなだい"と親しまれる村元・髙橋組にインタビューした。

ーーアイスダンスのデビューシーズンで全日本選手権2位は快挙です。それでも満足したように見えませんでした。1年目を振り返ると?

「昨シーズンは、(村元)哉中ちゃんに引っ張ってもらったと思います。けっこう、テンパっていたはずで(笑)。考えることがいっぱいあって、とにかく滑るのに必死でした」

 髙橋はそう言って笑顔を作った。シングルスケーター時代から変わらない人懐っこさは残るが、男っぽくなった印象を受けた。顔つき、体つき、仕草まで、どこか余裕があった。

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