ロシア女子フィギュア、層が厚すぎ。表彰台3人以外にも優勝候補多数 (3ページ目)
「3回転フリップで転倒した後は、すべてが終わったと思いました」
トゥクタミシェワは胸中を明かす。
「だから、フリーのスコアを見て、(その時点で)2位なのはわかったんですが、気が気ではなくて。(すぐに)総合得点が出て、(ふたりを残して)1位に立ったのがわかったとき、感極まってしまい、思わず涙が出ました。結果を見て泣いたことは、これまで一回あったかどうか。自分の感情を抑えられない出来事なんて、いつかあるのか、とずっと思ってきましたが、今日の世界選手権でありましたね」
SPもフリーも3位だったが、2つを揃えて総合220.46点で、2位の座を射止めた。2015年世界選手権以来の表彰台だ。
「まだ、"自分のステージが変わった"という感覚はありません」
初の世界制覇を果たした16歳、シェルバコワは大会をそう振り返っている。3月28日が誕生日で、自ら花を添えた。
SPで首位に立っていたが、フリーは冒頭の4回転フリップで転倒。本調子には見えなかった。しかしロシア選手権3連覇の女王は、そこから真価を見せた。
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