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小芝風花のフィギュアスケート愛。元選手として注目するポイントは? (4ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

ーーフィギュアスケート経験が俳優の仕事につながっていると思うことはありますか?

小芝
 集中力が養われたなと思っています。あと、負けず嫌いさ(笑)。ひとつのことに向かってコツコツ努力するところは選手時代から変わっていませんし、他の人より少しでも多く頑張ってやろうという気持ちの持ち方も活きています。あとは体幹をよく褒められます。アクション指導の方にも褒めていただくことがあるので、経験が活きているのかなと思うことはありますね。

ーー映画『魔女の宅急便』でも身体能力が発揮されていましたよね。

小芝
 ありがとうございます! ほうきで飛ぶとき、ワイヤーでつられながらもほうきは自分で操作しなくてはいけなくて。そんな場面でも「普通こんなに振り上げたらブレちゃったりするけど、体幹がいいんだね!」と褒められました(笑)。その時はまだスケートを辞めて2年弱で筋肉も残っていたので、「こんなところで役に立つんだ」と思ったのを覚えています。スケートがテーマのドラマに出演したこともあって、経験がなければできない役でした。現役の頃の滑りとは全然違うので恥ずかしいのですが、「スケートを頑張っていたのはこの作品に出会うためだったのかも」と思えるような作品でした。それはすごく良かったです。

ーー最後に、小芝さんが思うフィギュアスケートの魅力を教えていただけますか?

小芝 
フィギュアスケートは、そのスケーターの個性がすごく出るスポーツだと思います。スケーティングやジャンプ、スピン、ステップなど、選手によってまったく違います。なので、「この人の滑りが好きだな」とか、「かっこいいな!」と感じる推し選手がきっと見つかります。あとは優雅さ。白い氷の上で、素敵な衣装を着て表現をする。美しい世界観は、ルールや技の種類がよくわからなくても楽しむことができるんじゃないかなと思います。

【profile】
小芝風花 こしば・ふうか 
1997年4月16日、大阪府生まれ。小・中学時代はフィギュアスケートに打ち込み、アイスダンス種目では2011年の第15回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会で優勝。11年、「ガールズオーディション2011」グランプリ受賞。14年には『魔女の宅急便』で映画初主演を果たし、第57回ブルーリボン賞新人賞を受賞。同年、春のセンバツ(第86回選抜高等学校野球大会)のイメージキャラクターに抜擢。21年のセンバツでは、大会公式サイト「センバツLIVE!」で出場校紹介動画ナレーションを担当している。現在、主演ドラマ『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』(テレビ朝日系)が毎週土曜23時〜放送中。また、自身初の朗読劇、「坂元裕二朗読劇2021『忘れえぬ 忘れえぬ』『初恋』『不倫』」が4月22日、同30日〜5月2日、東京と大阪で上演される。

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