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日本女子フィギュア、次世代エース争い。切磋琢磨する3人の現在地 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 坂本 清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

3位に入った河辺愛菜3位に入った河辺愛菜 基礎点が高くなる終盤のジャンプ、3回転ルッツ+2回転トーループ、3回転フリップ+3回転トーループ+2回転トーループ、3回転サルコウ+3回転トーループとことごとく成功したのだ。

「最初乱れた後、『落ち着いて、落ち着いて、いつもどおりやればいいから』って自分に言い聞かせて。リズムを取り戻せてよかったです。昨シーズンまでは序盤に失敗すると、そのまま崩れていたので。立て直すことができたのは成長で、自信につながると思います」

 松生は朗らかな声で言った。インターハイからの連戦だったが、実はSP後にも2時間、みっちりとジャンプを練習したという。試合を重ねるたび強くなる印象だが、合間のトレーニングの濃厚だ。

「昨日もしっかり練習でノーミスができていたんで、(後半のジャンプは)できると思ってできました。今シーズンはどの試合も大きなミスがなく、メンタル面は強くなってきたかなって。来シーズンは、ジャンプ、スピンも強化できるように」

 そう語った松生は、124.87点でフリーもトップ。SPからの首位を守り、総合188.42点で堂々の頂点に立った。

 次の時代を担う女子フィギュアはライバルの勃興で、それぞれが実力と野心を高め合っている。

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