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鍵山優真が羽生結弦、宇野昌磨を追う筆頭。全日本へ向けてさらに成長 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

「初めてのシニアの大舞台で優勝できたのは素直にうれしいし、演技も完璧ではないがまとめられたのはすごくいい経験になりました。昨日(SP)は慎重になり過ぎてミスをしましたが、今日は(コーチの)お父さん(正和)からも『練習どおりに最後まで思い切りやってこい。常にチャレンジャーだから』と言われて頑張ることができました。後半のルッツ+ループが抜けたし、スピンの回転が遅かったのでもっと練習しなければと思いました」

 フリーは鍵山の前の選手たちにミスが続いたことで、GOE(出来栄え点)加点も少し高めになっていた感もあるが、関東選手権の287.21点に続き、275点台を出したことで鍵山はその実力が本物であることを証明した。

 今回の結果を見れば、12月の全日本選手権へ向けて、羽生結弦と宇野昌磨を追いかける選手として、鍵山が頭ひとつ抜け出していると言えるだろう。

 鍵山は「(羽生、宇野と)肩を並べるためには4回転の種類を増やしていかなければいけないし、表現ももっと伸ばす必要がある。課題はたくさんある」と意欲的だ。17歳のさらなる成長に期待したい。

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