本田望結、二刀流の挑戦は続く。取材対応で見せたアスリートとしての顔 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 18位までが東日本選手権に進めるだけに、悪くないスタートを切っていた。

 そしてフリープログラム、本田は姉の真凛と同じグループで滑っている。 

フリー演技をする本田フリー演技をする本田「私にとって、(リンクでは)お姉ちゃんというより『本田真凛』という憧れの選手というのがあって。単純に、トップスケーターと同じ舞台で滑っているのが嬉しいです。その背中を見て、できるだけ近づいて、お姉ちゃんを越えると言えるような選手になりたい」

 本田はその心境を語っていた。

 ドレスは、青を基調に白いラインが入った、浮世絵の白波のようなデザインだった。長く束ねた黒髪を留めていたリボンを外し、再び結びなおし、演技に向かう。プログラム曲は「鼓動・道・華」と、3曲を合わせたものだ。

 冒頭、3回転サルコウ+2回転トーループの連続ジャンプ、3回転ループを成功。両手を大きく広げながら、三味線のリズムに乗って、スピードを上げる。ダブルアクセルは回転不足になるも、2回転ループ+オイラー+2回転サルコウの連続ジャンプを決めた。足換えコンビネーションスピン、レイバックスピンはレベル4を取った。

 結果は79.40点で、ショートと同じ12位。総合でも12位で、7位に入った姉と一緒に、東日本選手権進出が決まった。ジャンプのグレードを下げても、確実に目標を達成した。

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