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髙橋大輔の革命的プログラム。
中野友加里は「鳥肌が立ちました」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 大ちゃんとは同い年で、小学校3、4年のときから知っている長いつきあいです。初めて会ったときから、陸上でも普通に踊っていた面白い子でしたが(笑)、髙橋大輔だからこそ許されるし、大輔だから様になっているんです。とにかく、音楽が鳴るとずっと踊っているし、鏡があるとポーズをとっていたり、ということもありました。陸上でそれだけ踊っていたら、氷上でもアクターになれる。小さい頃から培われた表現に磨きが掛かって、あのヒップホップバージョンが誕生したんだと思います。

 でも、あるとき「私、『白鳥の湖~ヒップホップバージョン』が好きなんだよね」と話したら、大ちゃん自身は「あれは自分の中で未完成だから気に入っていない」と言っていました。本人としてはまだ満足していなかったようです。そうだとしても、あのプログラムはインパクトがあり、後世に残るほどの印象をみんなに植え付けたという点で、彼が持っている素質、才能の賜物なのかなと、いまでも思っています。

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