2018.09.24

「やっぱり勝ちたい」羽生結弦。初戦優勝も悔しさを胸に次戦へ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 結局、得点はシットスピンの0点が響き97.74点。100点の大台に乗せられず、思わず苦笑いを浮かべるスタートになってしまった。

 翌日のフリーは、吹き荒れる風の音とともに滑り出し、”生命の目覚め”を思わせる演技で始まった。朝の公式練習や直前の6分間練習でやや不安定さを見せていた最初の4回転ループは何とか決め、次の4回転トーループも加点3.99点の出来。

 そこから丁寧な滑りでスピンとステップシークエンス、3回転ループを決めたが、後半に入ると4回転サルコウで転倒して連続ジャンプにできず、その後に予定していた4回転トーループ+トリプルアクセルは、トーループがパンクして連続ジャンプにできなかった。

 次のトリプルアクセル+2回転トーループを決めてコリオシークエンスで盛り返したものの、2本目のトリプルアクセルは尻が落ちる着氷になってしまい、連続ジャンプは1回だけに終わった。

 後半は、昨シーズンまでの構成と同じように、連続ジャンプを3回入れて得点アップを狙う構成になっており、要素が詰まったプログラムになっている。シットスピンとコンビネーションスピンはともにレベル4にして見せ場を作ったものの、ジャンプの失敗で得点を伸ばせず165.91点。この結果、フリーはチャ・ジュンファ(韓国)に次ぐ2位で、合計はチャに3.87点差まで追い込まれたが、今季初戦での優勝を決めた。

「4回転トーループ+トリプルアクセルは点数的にどうこうではなく、今の自分ができる最高のコンビネーションジャンプになるので、練習の段階から入れようと考えていました。それが入れば次のジャンプは3回転フリップ+3回転トーループにする予定でした。ただ、今回はサルコウをミスしてしまったので、その時に4回転+3回転をどこかで入れたいなというか、コンビネーションのセカンドの3回転トーループをどこかで入れたいなと一瞬考えていました。最終的にはコンビネーションを全部使えない状態でこういう結果になってしまったので、反省点はすごく多いです」