2018.09.24

「やっぱり勝ちたい」羽生結弦。初戦優勝も悔しさを胸に次戦へ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 羽生結弦にとって、9月20日~22日に開催されたオータムクラシックは平昌五輪以来7カ月ぶりとなる試合だった。そのショートプログラム(SP)、羽生は丁寧な滑り出しで、最初の4回転サルコウを3.49点の加点をもらうきれいなジャンプで決めた。

初戦優勝で今季をスタートさせた羽生結弦 本人が、「今日の試合のコンセプトは、一つひとつをすごく丁寧に感じながら滑ろうと考えていた」と言う演技。静かな曲調の中、ジャンプからのつなぎも丁寧さを心掛けているのがわかる滑りで、続くトリプルアクセルも不安なく着氷した。

 だが、続く4回転トーループ+3回転トーループは、朝の公式練習と6分間練習で余裕を持って決めていたにもかかわらず、重心が下がって耐える着氷になってしまった。

「トーループのコンビネーションのところで一発目のジャンプが詰まってしまったので、力を使ってしまったのもありました。そこで若干集中が切れてしまったかなと思います。やっぱり、試合ということで緊張感もすごくありましたし。何か、久しぶりに試合でジャンプを跳ぶ集中の仕方とか、怖さとか……、そういったものを味わいながら滑っていたと思います」

 その後、フライングキャメルスピンを終えてシットスピンに入る直前につまずいたような形になると、ジャンプをしてスピンに入ってしまい、得点を認められず、まさかの0点に。

「スピンがあんなになってしまったので、仕方ないかなと思います」と本人が言うように、続くステップシークエンスでレベル4を取ったものの、少し流れが途切れる滑りになってしまった