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羽生結弦、GPファイナル4連覇へ。
立ちはだかるライバルは誰か? (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 また、スケートカナダと中国杯を連勝しているパトリック・チャン(カナダ)は、得点的にはシーズンベストは279・72点にとどまっているが、今季から入れてきた4回転サルコウが決まるようになっており、完璧な演技をしてくれば侮れない存在になってくる。

 そして、今シーズン、4回転フリップを武器に昨シーズンよりさらに成長してきている宇野昌磨も注目だ。シーズンベストは285・07点にとどまっているが、ロステレコム杯SPは98・59点、ジャパンオープンで転倒があってもフリーで198・55点を出していることを考えれば、300点超えの力は十分に備えている。

 それを考えると、今回のGPファイナルの優勝争いは複数の選手が300点超えをするレベルに突入する予感もある。そんなライバルたちとの熾烈な争いのなか、羽生は4連覇を狙う。7日午後の公式練習ではやや体が重そうで、4回転ジャンプがなかなか決まらなかった。フリーの曲かけでも最初の4回転ループはパス。その後、サルコウは2回とも2回転、最初に跳べたのは4回転トーループだった。

「今日の反省点はかなりあります。でも、それが試合で出るより、今日でよかったと思います。全部同じ原因で、軸の取り方がどううまくいくかなという感じですね。試合まで時間があるので、今日はゆっくり考えながらイメージトレーニングをして明日に備えたいと思います」

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