世界選手権、まさかの2位。羽生結弦が語った悔しさと敗因 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi  能登直●撮影 photo by Noto Sunao

フリーではジャンプのミスで得点が伸びなかったフリーではジャンプのミスで得点が伸びなかった 結局、フリーは184・61点で合計295・17点。その時点ではトップに立ったが、躍動感あふれる滑りでジャンプもすべてを完璧に決めたハビエル・フェルナンデス(スペイン)が、羽生が持つフリー世界最高得点記録に3・07点差まで迫る216・41点を出し、羽生の2度目の優勝は消えた。結果は、世界選手権の連覇を果たしたフェルナンデスに19・76点差を付けられる2位で終わった。

「自分自身は非常に落ち着いていたと思います。ただ、その落ち着きというものがプログラムにすべて影響するものではないと思っていますし、身体の状態や精神状態とのバランスがものすごく大切だと思います。滑っていて気がついたのは、すごく緊張していたことです。ジャンプも全部跳びたいと思っていましたし、いい演技をしたいと思ってもいました。欲張るというのはいいところもあると思うけど、実際、結果が悪かったのでいろいろ考え直さなければいけないなと思いました」

 羽生は、一部溶けていたこの日のリンクの氷の状態を「氷は毎日変わるもの。それでもできる人はできるから、そこでできなければ話にならないと思う」と言う。だが、同じようにジャンプでミスを連発してSP3位から8位に順位を落としたパトリック・チャン(カナダ)が「氷は悪かった」と口にしたように、水さえ浮いていたリンクは、羽生やチャンのようなタイプの選手にとっては難しいものだったといえる。

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