2016.04.04

浅田真央、今季自己最高点。苦闘のシーズンも「うれしい」と語れる強さ

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

世界選手権で優勝したロシアの16歳、エフゲニア・メドベデワ フィギュアスケート世界選手権女子シングルは、戦前の予想通り、フィギュア大国、日米露の熾烈な戦いが繰り広げられた。頂点に立ったのはロシアの新星エフゲニア・メドベデワ。シニアデビューシーズンで出場した5大会中4大会(グランプリシリーズ中国杯は2位)を制したことになる。

 技術と芸術のバランスのよさが際立ち、安定感のあるジャンプを跳び、プログラムを表現する才能もある 。今季はその実力を十二分に発揮した。来季以降もジュニアから続々ときら星のような才能がシニアに転向してくる予定で、戦いはますます激しさが増してきそうな予感がする。

 そんな厳しい時代に入った中で、日本は11年 ぶりに表彰台を逃した。それでも、出場した3選手それぞれベストを尽くしてリンクで舞い踊り、及第点といっていい結果を残した。来季の世界選手権 (ヘルシンキ)の出場枠最大3人を確保できた意味は大きい。

 全日本女王の宮原知子はショートプログラム(SP)6位 からフリー3位 に浮上して、合計210.61点 で総合5位 となり、日本勢トップの成績を収めた。技術点では優勝のメドベデワに次ぐ高得点を挙げるなど、技術や表現力をこつこつと積み上げ、着実にレベルアップしたことを証明。18歳 のさらなる成長が楽しみなところだ。