浅田真央、今季自己最高点。苦闘のシーズンも「うれしい」と語れる強さ (2ページ目)
今大会を一番楽しんでいた本郷理華は合計199.15点を出し、順位こそ総合8位だったが、SP、フリーともに勢いのあるダイナミックな演技を披露してみせた。目標だったフリー200点超えは最後のスピンを取りこぼしたことでお預けになったが、来季への大きなモチベーションになるはずだ。日本女子フィギュアの未来のためにも、若手の宮原と本郷には奮闘を期待したい。
世界選手権フリーでは7位、総合でも7位となった浅田真央 そんな2人の後輩とともに、日本チームにしっかりと貢献した25歳の浅田真央。1年間の休養から現役復帰を果たし、「やっぱりいろいろありましたね」と振り返ったシーズンを、最後まで諦めることなく戦い抜いた。
「なかなかうまくいかないことが多くて、シーズン途中は復帰しないほうがよかったかなと思ったときもありましたし、自分たちの時代は終わったのかなと思いました。復帰して、最初は順位を目指し、(それは)選手である以上はやっぱり当然なことではあると思っているんですけど、自分がなかなか思うような演技ができなくて、結果がついてこなかったので、ちょっと違う考えを持とうと思いました。
そうして自分のやりたいことや、目指している滑りをたくさんの方に見てもらいたいという思いが、少し芽生えてきました。理想は、結果も自分の演技も両方揃うことですけど、まずは自分の演技をしなければ満足しないですし、それを目指して現役に戻ってきたということもありますから、今日のフリーは、大目にみて自分の満足できる演技ができたので、とりあえず『今季が終わったな』とほっとしています」
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