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【ボクシング】山中慎介が語る激動のバンタム級戦線 プロ初黒星を喫した那須川天心に浮上した復帰戦は「厳しい相手」 (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――天心選手は拓真選手に敗れましたが、WBCのランキングは2位。同1位のエストラーダ選手との挑戦者決定戦という流れは妥当でしょうか?

「ランキングの順位でいえば、そういう組み合わせになりますよね」

――WBAでは、ランキング1位のノニト・ドネア選手(フィリピン)と、同4位・増田陸選手の対戦が決まりました。そちらも挑戦者決定戦となりますが(「U-NEXT BOXING5」3月15日、横浜・BUNTAI)、山中さんの"神の左"を継承する者とも言われる増田選手への期待値は大きいのでは?

「そうですね。増田がKO勝利を飾って、ドネアに引導を渡すという可能性もあるんじゃないか見ています」

【ひとつ下の階級に「最大の脅威」】

――バンタム級の勢力図はどうなると予想しますか?

「日本人が強い階級であることは間違いないですし、話題は尽きないですよね。ただ、中谷のように『この階級を突き抜けて上がっていく』ような圧倒的な強さを見せる選手が見当たらない、という感じはします。逆に、実力が拮抗していて勝負論があるカードが多いとも言えますね」

――もし、WBA・WBC・WBO世界スーパーフライ級統一王者の"バム"ことジェシー・ロドリゲス選手(アメリカ)がバンタム級に上げてきたら、どうなりますか? これまでの戦績は23戦23勝16KOです。

「バムがバンタム級に上がってきたら、一気に主役の座を奪われる可能性はあります。井岡にも勝っているフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)にも完勝しましたからね。バムは、かつてのローマン・ゴンサレス(ニカラグア)やエストラーダのような完成度があります」

――ロドリゲス選手のサイズ感(身長164cm、リーチ170cm)はいかがですか?

「サイズは少し懸念点ではありますけど、普段はめちゃくちゃ体重が重いらしいんですよ。実は以前、帝拳ジムに遊びにきていた彼を間近で見たことがあるのですが、オフの状態でも体の厚みがすごかった。あのフィジカルと技術があれば、間違いなく今後、バンタム級の"ラスボス"になります。彼がバンタム級の戦線に絡んでくることになれば、日本の王者たちにとって最大の脅威になるのは間違いないでしょう」

【プロフィール】

■山中慎介(やまなか・しんすけ)

1982年滋賀県生まれ。元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎氏が巻いていたベルトに憧れ、南京都高校(現・京都廣学館高校)でボクシングを始める。専修大学卒業後、2006年プロデビュー。2010年第65代日本バンタム級、2011年第29代WBC世界バンタム級の王座を獲得。「神の左」と称されるフィニッシュブローの左ストレートを武器に、日本歴代2位の12度の防衛を果たし、2018年に引退。現在、ボクシング解説者、アスリートタレントとして各種メディアで活躍。プロ戦績:31戦27勝(19KO)2敗2分。

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