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【ボクシング】山中慎介が語る激動のバンタム級戦線 プロ初黒星を喫した那須川天心に浮上した復帰戦は「厳しい相手」 (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【井岡一翔、井上拓真、那須川天心の今後は?】

――井岡一翔選手のバンタム級転向初戦はいかがでしたか?

「スピードや距離感、階級へのフィット感という部分では、問題なかったと思います。出来はよかったですし、もともと実力がある選手ですから。ただ、相手の実力を考えると、この1試合だけでバンタム級でどれくらいやれるかを判断するのはちょっと早いですね」

――井岡選手は、井上拓真選手との対戦を呼びかけていますね。

「そのカードが実現すれば、かなり勝負論のある試合になると思います。井岡には十分な実績がありますし、実力も申し分ない。一方の拓真も天心に勝利して勢いに乗っていると思いますよ」

――拓真選手は天心戦のプレッシャーを勝ち抜いたことで、さらに成長したのでは?

「相当なプレッシャーがあったでしょうね。負けたら連敗という状況で勝ち抜いたのは、めちゃくちゃ大きかったです。"井上尚弥の弟"ではなく、"井上拓真"という存在を世に知らしめて再浮上した。まだまだ強くなる余地があると思います」

――キックボクシング時代からの公式戦55戦目で初黒星となった、天心選手の今後についてはどう見ていますか?

「ベルト獲得を急ぐよりも、少し試合経験を積ませてもいいんじゃないかと思います。これからも伸びていく選手ですし、負けを経験してどうボクシングと向き合っていくのか楽しみです。ただ、バンタム級は、日本人で実力のある選手たちが下から突き上げてきますからね。天心といえども、うかうかはしていられないですね」

――そんな天心選手と、フアン・フランシスコ・エストラーダ選手(メキシコ/49戦45勝4敗28KO)による「WBCバンタム級挑戦者決定戦」が行なわれる、という話が出てきましたね。

「エストラーダの骨格やサイズ感は、身長163cm、リーチ168cmで、バンタム級だと少し小さいかなという印象です(天心は身長165cm、リーチ177cm)。年齢も35歳で、ピーク時よりは少し落ちてきた感があります。とはいえ、あれだけのキャリアを誇る選手ですから、天心にとっては厳しい相手ですね」

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