「プロレスを広めたい」ウナギ・サヤカが、今の王者たちに思うこと「何のためにベルトを持っているのか本当に見えない」 (3ページ目)
――ドームでやりたいという気持ちは変わらない?
ウナギ:ドームでやりたいです! 絶対にやりたい!
――7月19日、鈴木みのる選手との前哨戦として、路上プロレスを開催されました。その日、昼に後楽園ホールで仙女(センダイガールズプロレスリング)の興行があったじゃないですか。
ウナギ:メイン(橋本千紘&優宇vs. 岩田美香&高瀬みゆき)、ヤバかったですよね!
――強さの象徴のような試合でした。あの直後にウナギさんと鈴木みのるさんの路上プロレスを観て、ハチャメチャで最高に楽しくて。仙女を観たからこそ、「ウナギさんはこの世界観で間違っていない」と確信したんですよ。
ウナギ:えー、うれしい! めっちゃ楽しかったけど、「どうだったんだろう?」と思っていましたからね。私は外からは見られなかったので、プロレスを知らない人に届いたのかは不安でした。私がここでやりたいと思ったきっかけは、RIZINの会見なんですよ。「えっ、ここでできるんだ!」っていう。
――今年4月に、東京ドームシティのバイキングゾーン芝生広場で行なわれた『RIZIN 男祭り』の記者会見ですね。朝倉未来選手の対戦相手が発表されて、話題になりました。
ウナギ:両国(4月26日、両国国技館で自主興行を開催)を終えて「東京ドームを目指す」って言ってるけど、近づくためにはどうしようと思った時に、まずは物理的に近づこうと。後楽園ホールより東京ドームに近い場所でやりたいな、と思ったんです。
RIZINの会見が、本当にすごい人だったんですよ。今、いろんなプロレスラーたちが「プロレスを見たことがない人たちにプロレスを届けたい」って言ってるけど、私は届いている感じはまったくしていなくて。
【「今ベルトを巻いていて、名を残している選手はひとりもいない」】
――『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で女子プロレス芸人の回が放送されて、ウナギさんも紹介されていましたが、まだ届いている感じはしませんか?
ウナギ:上谷(沙弥。スターダム所属)がすごいバズってるし、外からちゃんと連れてきてる感じはするんですけど、本当にまったくプロレスを知らない人がプロレスを観に来ているかと言ったら、けっこう難しいところじゃないですか。 テレビやYouTubeで見てもらうことはできても、結局プロレスって、生で観に来てもらわないと意味がない。そこを飛び越えたいですよね。
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