検索

元・極真世界王者はRIZINヘビー級を盛り上げられるのか? セコンドの髙阪剛から見た上田幹雄は「まだまだ伸びていく」 (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【上田の活躍次第で「ヘビー級も流れが変わってくる」】

――ヘビー級トーナメント自体については、「盛り上がりに欠けた」という声も聞かれました。
PRIDEやUFC、ヘビー級で戦ってきた髙阪さんからすると、寂しさもあるのでは?

「そうですねぇ......。今はフェザー級やバンタム級、フライ級など、日本人選手が筆頭になって盛り上がっていますよね。それは、いい形で競技が成熟してきていて、観る側の目も養われてきたからだと思います。

 一方で、ヘビー級の魅力はまだうまく伝わっていません。『なんで今ので、倒れたの?』とか、『ガードの上からでも倒せるの?』といった"化け物感"というんですかね。規格外の迫力、そういう期待感がもっと伝わるといいなと思っています」

――上田選手がヘビー級を引っ張って、魅力を体現してくれるといいですね。

「幹雄が結果を出して引っ張っていくことで、ヘビー級も流れが変わってくると思います。彼はまだまだ伸びていきますし、本人も『楽しくて仕方がない』という話をしていますから、これからに期待してください!」

【プロフィール】

■髙阪剛(こうさか・つよし)

1970年3月6日生まれ、滋賀県出身。学生時代は柔道で実績を残し、リングスに入団。リングスでの活躍を機にアメリカに活動の拠点を移し、UFCに参戦を果たす。リングス活動休止後はDEEP、パンクラス、PRIDE、RIZINで世界の強豪たちと鎬を削ってきた。格闘技界随一の理論派として知られ、現役時代から解説・テレビ出演など様々なメディアでも活躍。丁寧な指導と技術・知識量に定評があり、多くのファイターたちを指導してきた。またその活動の幅は格闘技の枠を超え、2006年から東京糸井重里事務所にて体操・ストレッチの指導を行っている。2012年からはラグビー日本代表のスポットコーチに就任。

◆X:@TK_NHB

「髙阪剛」はこちら>>

◆総合格闘技道場 ALLIANCE(アライアンス)

詳細はこちら>>

【写真】 女優・ラウンドガール・格闘家の「三刀流」 宮原華音フォトギャラリー

3 / 3

キーワード

このページのトップに戻る