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朝倉未来はいったん引退したことで進化 髙阪剛も「距離を置いたことで見える部分がある」と共感 (6ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【ふんどし姿での和太鼓は「いい経験をさせてもらいました」】

――ちなみにオープニングでは、髙阪さんと川尻達也さんが見事なふんどし姿での和太鼓を披露しましたね。

「周りからの評判もいいです(笑)。どうせやるなら振り切ったほうがいいと思ったので、オファーも快く受けました。娘はめちゃくちゃ喜んでいましたね(笑)」

――今回のために体を仕上げたりしたんですか?

「いや、特別なことはしていません。選手を指導する立場として、普段からある程度は体を作っていたので。選手を強くする立場の人間が弱くちゃいけない、強くなきゃいけないっていう意識は常にあります。だから、強い状態をちゃんと維持してきました」

――打楽器という点で、髙阪さんは中学時代にドラムをやっていたそうですね?

「ふたりの兄の影響です。長男、次男がドラムをやっていて、僕もそれを見てマネして始めました。次男はプロ(ジャズドラマー・テルシファー高阪氏)になって、ドラムを生業にしています」

――ドラム経験者として和太鼓はいかがでした?

「全然違いましたね。叩き方がまるで違う。出演者で臨んだ最初のレッスンの時、ドラムの叩き方で手首や肘を使って叩いちゃったんですけど、それだと全然音が響かない。ポコポコと表面的な音しか鳴らないんです。腕全体をバチのように振らないと、いい音が出ないんですよ。だから、1回目のレッスンが終わった後は、バチを持ち帰って鏡の前でシャドーを繰り返しました(笑)」

――東京ドームのど真ん中、4万人の前での和太鼓はいかがでしたか?

「すごく楽しかったですね」

――その後、解説席にふんどし姿で川尻さんと並んで座っていらっしゃいましたが。

「あれはRIZINスタッフにやられました。『そのままいっちゃいましょう!』って言われて、結局ふんどし姿のまま解説席へ(笑)。まぁ、いい経験をさせてもらいましたね」

(後編:髙阪剛が振り返るクレベル・コイケの62秒での王者陥落「RIZINがシェイドゥラエフを怪物にした」>>)

【プロフィール】

■髙阪剛(こうさか・つよし)

1970年3月6日生まれ、滋賀県出身。学生時代は柔道で実績を残し、リングスに入団。リングスでの活躍を機にアメリカに活動の拠点を移し、UFCに参戦を果たす。リングス活動休止後はDEEP、パンクラス、PRIDE、RIZINで世界の強豪たちと鎬を削ってきた。格闘技界随一の理論派として知られ、現役時代から解説・テレビ出演など様々なメディアでも活躍。丁寧な指導と技術・知識量に定評があり、多くのファイターたちを指導してきた。またその活動の幅は格闘技の枠を超え、2006年から東京糸井重里事務所にて体操・ストレッチの指導を行っている。2012年からはラグビー日本代表のスポットコーチに就任。

◆X:@TK_NHB

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