佐竹雅昭がK-1を「やめよう」と思った武蔵とのラストマッチ 負けても人生は「勝ちに持っていくことができる」 (3ページ目)
現在は、講演活動などを通じて"空手道"を伝えている。
「あの頃の経験が、今のエネルギーになっています。実は、現役をやめた後が人生で一番面白かったんですよ。現役時代はエネルギーを使いまくっていたんですけど、そうして消耗することで、逆に貯められたものがあった。消耗することで蓄積できたエネルギー。矛盾しているようですが、経験によって得られたエネルギーですね」
最後に、読者へメッセージを送った。
「人生においては、負けを認めることも大切です。負けることは恥ずかしくない。そこから勝ちに持っていくことができる。それを忘れないでほしいです」
(おわり)
【プロフィール】
佐竹雅昭(さたけ・まさあき)
1965年8月17日生まれ、大阪府吹田市出身。中学時代に空手家を志し、高校入学と同時に正道会館に入門。大学時代から全日本空手道選手権を通算4度制覇。ヨーロッパ全土、タイ、オーストラリア、アメリカへ武者修行し、そこで世界各国の格闘技、武術を学ぶ。1993年、格闘技イベント「K-1」の旗揚げに関わり、選手としても活躍する傍ら、映画やテレビ・ラジオのバラエティ番組などでも活動。2003年に「総合打撃道」という新武道を掲げ、京都府京都市に佐竹道場を構え総長を務める。2007年、京都の企業・会社・医院など、経営者を対象に「平成武師道」という人間活動学塾を立ち上げ、各地で講演を行なう。
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