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【新連載】ウナギ・サヤカはWWE帰りの里村明衣子の引退会見に「マジかよ!」 即ワンマッチを決断し、リング上で愛を感じた (5ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

――それでもやっちゃうのが、ウナギ・サヤカという人なんだなと思いました。

ウナギ:いや、むっちゃ怖かったですよ! でも、どこに行っても、ワンマッチのことは会う人、会う人に言われましたね。怖かったのが、私のファンでも里村さんのファンでも女子プロレスのファンでもない人が、会場にめちゃくちゃいたんですよ。

――どうしてですかね?

ウナギ:チケットが全席3900円というのもあったと思うし、プロレスの敷居ってめっちゃ高いけど、「1試合だし、行ってみるか」みたいな。あとは、38年前のワンマッチ(1987年1月14日、後楽園ホールで行われた藤波辰爾vs木村健悟)を観たことがあって、その後はプロレスからだいぶ離れていたけど、38年ぶりにやるんだったら行ってみるか、みたいな人たちがめっちゃいて。もう、だからむちゃくちゃハードルが上がって。

――そんな中で、ゴムパッチン攻撃をやったんですね。超満員の中。

ウナギ:めっちゃ悩みました。里村さんがいろんな人とシングルマッチをやり始めてから、全部PPVを買ったし、観に行けるものは全部観に行きました。「会場で里村明衣子というものを見ておかないと」と思って。

 WRESTLE UNIVERSEにも入った。見られるものは全部見て、稲葉ともか、ChiChiとか、里村さんと試合した人に「どうだった?」って連絡して。でもやっぱり、圧倒的な里村明衣子にみんな飲まれるんですよ。だから私はあえて、「絶対ゴムパッチンする!」って決めてました。じゃないと、里村明衣子の土俵でやらされるので。

【里村から感じた愛】

――里村選手と闘ったレスラー皆さんおっしゃるのが、「実際は小柄なのに、リング上だとものすごく大きく見える」と。大きく見えましたか?

ウナギ:うん、やっぱり圧がすごい。殺気立ってるというか。

――殺気、なんですね。

ウナギ:リングに立った時に、「もしかしたらこれ、ちゃんと殺されるかもしれない」と本気で思った人が4人いて。アジャコング、ジャガー横田、彩羽匠、里村明衣子なんですよ。対角に立った時の、あの殺気立った顔......。里村さんとかは、まだわかるんですよ。アジャコングとジャガー横田に関しては、「もうお前らはいいだろう!」って思いません!?

――アハハハハ!

ウナギ:「どうせ強いんだから、もういいよ」って本気で思う。あんなに仲良くて、誕生日プレゼントとかもくれるのに、リングに上がったら人を殺すような目をしてくる。強い人はめっちゃいっぱいいるんですけど、あそこまで怖いと思う人は少ないです。

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