PRIDEやRIZINを「声」で盛り上げてきたリングアナが語る、リハーサルで出場選手の名を呼ばない理由とは? (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――太田さんは当時、『料理の鉄人』(フジテレビ)のレポーターを務めていたので、「福井さん!(福井謙二アナウンサー)」と呼びかけるイメージがあったでしょうね。

太田 そうですね。その映像が名刺代わりになりました。そこからPRIDE、DREAM、RIZINと続いていった。格闘技に関わってきたからこそ、次々と仕事のチャンスをいただけているのは、本当にありがたいことです。

――リングアナを務めるうちに、格闘技に興味を持つようになったんですか?

太田 そうですね。試合を見ていると自然にわかってきますし、PRIDE時代は忙しすぎて試合は見られませんでしたが、今は煽りのVTRもじっくり見られることが多くなりました。格闘界って、本当に大河ドラマのように、深い物語があるので気持ちが入りますよね。

(7月28日に行なわれた)『超RIZIN.3』でも、47歳になった所英男選手がヒロヤ選手に勝ったあと、盟友の金原(正徳)さんに「僕と下痢するまで飲みましょう」と言ったのを聞いて、ふたりの絆にグッとくるものがありました。

【RIZINリハーサルの裏側】

――RIZINの興行は日曜日に行なわれることが多いですが、太田さんは日曜の午前中に放送がある『サンデー・ジャポン』(TBS)のナレーションを担当されていますから、それと重なるのでは?

太田 『サンデー・ジャポン』のナレーションは収録で、土曜日の深夜24時から始まります。そこから2時間ほど仕事をして帰るので、2、3時間くらいは寝られるなという感じです。

――会場には何時くらいに行くんでしょうか。

太田 7月の『超RIZIN.3』は8時半から打ち合わせだったので、8時くらいにはさいたまスーパーアリーナにいました。打ち合わせ後にリハーサルがあって、選手のリングチェックがあって、そして開場となります。

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