ジュリアが語る、Sareeeに抱いた人生初の感情「嫉妬するって、こういうことなんだ」 (2ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi

――結果的には出場したわけですが、右手首の状態はどうでしたか?

ジュリア:問題なかったです。メチャクチャ治るのが早かったですね。病院の先生には「4カ月かかる」と言われたんですが、医療関係者の方から驚くほどのさまざまなサポートを受けて、2カ月足らずで完治しました。今でも心配されますが、本当に大丈夫です。現代医学の最高峰はすげえなと(笑)。

――両国大会では、ともにLLPW−Xのレスラーで、デビュー戦でタッグを組んだ井上貴子選手と、レスラーを志すきっかけとなったNØRI選手も出場しましたね。

ジュリア:私がアイスリボンでプロレスラーになるきっかけはTeam DATE(2019年退団)の存在が大きかったんですよ。若手同士の対抗戦で熱い試合して、女子プロレスの中でもすごく盛り上がってたので。その一員だったNØRIさんが、マリーゴールドのリングに上がる。胸にくるものがありましたね。

 Team DATEは格闘技経験のある"4姉妹"で、いきなりアイスリボンに乗り込んで若手レスラーたちをボコボコに蹴って、関節技を極める。それがメチャクチャ面白かったんで、アイスリボンで藤本つかさ選手にお誘いいただいた時に即入団を決意しました。Team DATEのデビューが2017年4月、私が同年10月なので一応同期ですね。アイスリボンを離れるのも、同じ2019年だった。そして、私がスターダムを経て旗揚げに加わったマリーゴールドのリングで、NØRIさんと再会。歴史を知ってる人にとっては面白かったんじゃないかな。

――何か言葉を交わしましたか?

ジュリア:普通に「メッチャ久しぶり〜」って(笑)。でも、チャンスがあれば試合がしたいですね。私がスポーツ経験なくプロレスラーになったのに対して、NØRIさんは6歳から格闘技を始め、キックボクシングやMMAの試合にも出場。先輩レスラー相手に一切ひるむことなくバシバシ蹴ってました。当時は「かなわない」と思ってやってましたけど、今やったらどうなるのかなって。私もあれから必死の思いで練習してきましたから。だから、彼女とはすごく闘いたいです。

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