井上尚弥・拓真との試合後のカップラーメンも「解禁しようかと」井上浩樹が因縁の相手と統一戦へ (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【「どんな内容であれ、勝ちたい」】

――次戦について伺えたらと思います。1月6日には尚弥選手が、自身のX(旧Twitter)で「今日からロードワーク開始 拓真氏と浩樹氏のサポートに努めます」と投稿していました。次戦に向けてサポートしてくれているんですか?

「サポート......されてるのかな?(笑)。 でも、一緒に走ったり、練習したりはしています。スパーリングの時もすごくアドバイスをしてくれますし......ちゃんとサポートしてもらってますね(笑)」

――同じサウスポー同士、永田選手との試合は統一戦であるとともに、リベンジマッチでもあります。

「自分の中では『統一戦』という認識はないんです。とにかく、永田選手に勝ちたい。今はそれしか考えていません。この試合でしっかり勝てたら、その後は上に行きたいですね」

――1回目の試合(2020年7月)から約3年7カ月ぶりの試合となります。特別な思いがありますか?

「どんな内容であれ、勝ちたい。これまでは、試合が決まったら『圧倒したい』『KOで勝ちたい』と思っていたんですが、永田選手は僕のボクシング人生をいろんな意味で変えてくれた選手。この試合に関しては、さまざまな感情がありますね。

 永田選手に負けて一度ボクシングを辞めたことで、逆にボクシングと向き合うことができた。応援してくれる人、仲間も増えました。だから永田選手には感謝しているんです。その"恩返し"のような思いをぶつけたいです」

――ちなみに、以前は恒例だったという、試合後に尚弥選手や拓真選手と食べるカップラーメンは今も禁止中ですか?

「昨年は1年間、カップラーメンを辞めていました。でも、今年は解禁しようかと」

――2月24日には拓真選手、5月6日には尚弥選手もタイトルマッチが予定されていますが、その後などですかね?

「そうですね。お願いしてみようと思います(笑)」

【プロフィール】
■井上浩樹(いのうえ・こうき)

1992年5月11日生まれ、神奈川県座間市出身。身長178cm。いとこの井上尚弥・拓真と共に、2人の父である真吾さんの指導で小3からボクシングを始める。アマチュア戦績は130戦112勝(60KO)18敗で通算5冠。2015年12月に大橋ジムでプロデビュー。2019年4月に日本スーパーライト級王座、同年12月にWBOアジアパシフィック同級王座を獲得。2020年7月に日本同級タイトル戦で7回負傷TKO負けを喫し、引退を表明したが、2023年2月に復帰。同年8月にはWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦に勝利した。18戦17勝(14KO)1敗。左ボクサーファイター。アニメやゲームが好きで、自他ともに認める「オタクボクサー」。

◆試合情報

【OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座統一戦】
(2月22日@東京・後楽園ホール「フェニックスバトル110」)

WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者
井上浩樹(大橋)18戦17勝13KO 1敗 

VS

OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者
永田大士(三迫)23戦18勝6KO 3敗2分

◆YouTubeチャンネル:「井上ころまる」はこちら>>

◆X(旧Twitter):@koromaru511「井上浩樹 Koki Inoue ヰ乃上ころまる」>>

◆大橋ボクシングジム:詳細はこちら>>

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