「サウナ界でもプロレス界でもトップを獲りたい」DDTの看板ユニット・サウナカミーナが語る野望 (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko

上野:居場所を守るために!?(笑) 平田さんは昔の瞬馬を見ているようなんですよ。水風呂マイクの使い手だし、ナチュラルに似てる。今の瞬馬はサウナ小屋の「SeaSaunaShack」の総支配人としても満たされていますから、平田さんが「飢えてた頃の瞬馬」を超えてくる可能性はあるかも。

勝俣:ダメよ! 俺の立ち位置があるんだからさ!

MAO:「サウナカミーナには水風呂が二種類ある」でもいいじゃない?

勝俣:違うのよ。平田さんは「氷になる」って言ってたのよ。あの人は氷になって、俺の水風呂に入ろうとしてきてる。それでグルシン(10℃未満の水風呂)にしようとしてるの。

MAO:隣同士の水風呂じゃないのか(笑)。同じ浴槽で混ざった上に、冷たいほうが勝つんだね。

勝俣:冷たければいいってもんじゃないから! 最初は俺も「いいな」と思ったし、平田さんとはデビューしてからずっと一緒に闘ってきて、手も合うし、組んだらもっと合うと思うけど、僕の水風呂には入らないでほしい。EXTREMEがあるので(1月28日、勝俣は平田が持つDDT EXTREME王座に挑戦)、どれだけ本気でサウナカミーナに入りたいのかを、闘って感じることもあるだろうな。

上野:最終的には本気度ですよね。

勝俣:そう! 本気を感じたい。鶴見では僕たちの試合のセコンドについてたから。

上野:さすがのセコンドワークで、すごい応援もしてくれるし、"行かないといけないところに行く"能力はあるよね。

勝俣:それ、俺でいいのよ! その役目は俺でいいのよ。

【DDTの顔であるという自覚と責任】

――今後の目標をひとりずつ教えてください。

上野:まずKO-D無差別級のチャンピオンとしては、「DDTには誰がいるの?」となった時に、「上野がいる」という状態にならないといけないと思う。サウナカミーナもまったく同じで、「DDTと言えばサウナカミーナがあるよね」と言われるようになりたい。

僕たちが頑張れば頑張るほど、DDTやプロレス業種自体が盛り上がっていく存在になれると思って始めたユニットですけど、MAOさんも海外に行って、瞬馬もサウナを作って、僕もチャンピオンになった。小嶋もすごい天才で、目標が現実になってきている。でも全然今がゴールではないですし、なんならDDTの知名度を追い越すくらいの勢いでやっていきたいと思います。

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